野田正明はニューヨークを中心に世界で活動する現代美術家で、1995年にタキス・エフスタシュウに招かれギリシャを巡りラフカダでラフカディオ・ハーンの生家を訪れハーンに関心を持った事から、ハーンの検証、足跡をたどりながら自身のアートの深化と文化交流に目覚めたと言えます。
2009年「日本ギリシャ110周年友好記念」にアテネのギリシャアメリカン大学キャンパスへ「ラフカディオ・ハーンの開かれた精神」の彫刻設置と同時にハーンをテーマにした展覧会、イベントが開催。
2010年には「小泉八雲来日120周年」記念に松江城天守閣で展覧会が開催され、宍道湖畔にアテネと同型の彫刻が両国が呼応するように設置されました。
この度のレフカダ・カルチャー・センターへの彫刻設置は「小泉八雲没後110周年」として3カ所目となります。
タイトルが「ラフカディオ・ハーンと開かれた精神のオディッセイア」となったのは、ハーンの生地であり彼の苦難の旅「オディッセイア」の始まりを示唆しています。
広がり対峙する2つの翼はハーンの若さ躍動感と共に、東洋と西洋を表し2つが中心で結ばれ空間にハートが形成されることで、ハーンの求めた東洋と西洋とのグローバルな「共生」を象徴しています。
文学者ハーンの世界が彫刻やアート展でビジュアル化されこれまでになく世界中の関心を集め、国際交流の幅を広げつつあります。